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●当クリニックにおける前立腺がんの放射線治療とは
当クリニックでは治療精度を高めるために、前立腺に金のマーカーを植込み、
そのマーカーにより、毎回治療前に前立腺の位置を確認しながら、放射線治療
(IMRT)を行います。
【IMRTとは?】
強度変調放射線治療といいます。
正常組織の中でも,特に放射線に弱いリスク臓器(消化管など)という部分があ
ります.リスク臓器に近いところに腫瘍ができた場合,これまではあまり強い放
射線を当てることができないため,十分な治療効果が得られなかったり,逆に
副作用が強く出てしまい後遺症が残こることもありました.
これは,通常の放射線治療の場合,一つの方向からの放射線のビームの束は
一定の形(通常は四角形)で,さらに一定の強さで当てることになります.ですか
ら,効果を優先するとリスク臓器にも強い放射線が当てることになり,安全を優
先すると効果は不十分となります.
最近になり,このような危険を避ける目的で,一方向からのビームの束の中で
,放射線の強さを変化させて危険な臓器に近い方は弱く,逆に遠い方は強いビ
ームを当てることを可能にするIMRTという方法が多く用いられ始めています.
一般的な外照射とIMRTの比較
※下図の白黒が放射線の強度を示しています。
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| 一般的な外照射は腫瘍に一様に照射されます
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IMRTは腫瘍内の強度を変えて照射します |
【放射線治療の適応】
治療対象となるのは、原則的にがんが前立腺被膜内にと止まっている限局性
がんの患者さんです。したがいまして、基本的にはMRI 検査で、前立腺被膜外
精嚢(せいのう)浸潤などの局所進行の所見がなく、さらにがんの悪性度(グリソ
ン・スコア)が6ないし7点以下、治療前のPSA値(前立腺特異抗体値)が
20ng/ml以下の患者さんがもっともよい適応となります。
さらに最近、治療精度の向上に伴って、がんが前立腺被膜の外や精嚢へ浸潤
を示したような局所進行がんの患者さんに対しても、当クリニックで行っているよ
うな強度変調放射線治療(IMRT)に内分泌療法(抗男性ホルモン療法)を補助
療法として併用することで、良い治療成績が得られており、根治手術が困難な
患者さんに対しても適応できるようになっております。
【利点】
・通院のみで治療が可能。
(但し、金マーカー植込み時に2泊3日の入院が必要です。)
・開腹手術と同等の治療効果が期待できる。
・開腹手術のような麻酔や出血のリスクがない。
【リスク】
・頻度は少ないですが、副作用として頻尿や排尿障害、肛門炎、性機能障害
を引き起こすことがあります。
【当クリニックにおける前立腺治療の流れ】
前立腺がんの診断と進行度の検査により、放射線治療の適応と判断される。
(坂泌尿器科病院にて上記の検査を行うことも可能です。)
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坂泌尿器科を受診するか当クリニック外来受診の予約を行ってください。
(放射線治療同意の確認と金マーカー植込む日程を決めます。)
↓
坂泌尿器科病院にて前立腺に金マーカー植込みを行います。
(通常2泊3日の入院が必要)
↓
約1週間後に坂泌尿器科病院を受診して頂き、前立腺と植込んだ金マーカー
の状態を確認します。その後、当クリニックを受診して頂き、放射線治療時に使
用する固定具と放射線治療計画に必要なCT・MRIを撮影いたします。
↓
約3週間後の水曜日に放射線科医の診察の後、放射線治療開始となります。
治療回数は基本的に週5回、計37回行います。
※2回目以降の治療開始時間についてはご相談下さい。
■よくある質問
Q:働きながら治療は可能でしょうか?
A:働きながらの治療は可能です。治療時間帯につきましては、治療開始時に
ご相談ください。
Q:一回の治療時間はどれくらいですか?
A:おおよそ20分位です。但し、毎回治療開始前に飲水により蓄尿が必要と
なります。
Q:一緒にいる家族は放射線の影響を受けないのでしょうか?
A:患者様から放射線がでるようなことはありません。したがって、放射線治療を
受けている患者様のそばにいても、周囲の方には全く影響がありません。
ご安心ください。
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